高麗人参とは、中国から朝鮮半島を原産地とするウコギ科の多年草植物「オタネニンジン」のことで、そのオタネニンジンの根を乾燥させたものを高麗人参、朝鮮人参などと呼ばれています。高麗人参は古来二千年の昔から「万能の生薬」「不老長寿の霊薬」として知られ、薬効の高い植物として大変珍重されてきました。もともと朝鮮や中国東北部の山奥、山林に野生していましたが、天然野生のものが見つかることはほとんどなくなり、数百年以上も前から栽培されるようになりました。現在、市場に流通している高麗人参の約7割は中国産、韓国産のものですが、日本でも江戸時代の頃から一部の地域で栽培されています。 高麗人参は、収穫後の加工法の違いにより「紅参」と「白参」に分類されます。加工を施さない自然のままのものを「水参」、長期保存が可能なように5〜6年栽培して皮付きのまま蒸して加工したものを「紅参」、4〜5年栽培したものの皮をむいて乾燥したものを「白参」と呼んでいます。 高麗人参の栄養素は実に豊富で、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、炭水化物など、多岐にわたる栄養成分が含まれています。その中でも特筆すべきものは「ジンセノサイド(ジンセノシド)」と呼ばれる人参サポニンです。(サポニンは水溶液が石けんのように泡立つ特性を持っており、大豆や小豆などにも含まれています。)このサポニンは苦味やえぐみのもとでもありますが、高麗人参のサポニンは他の植物から発見されたサポニンとは違った特異な化学構造をしており、その効能も非常に特異なものになっています。ジンセノサイドには免疫力を高め、疲労回復効果があるとされています。また、その他のビタミン、ミネラル、アミノ酸などにも大変有効な健康効果が認められており、その主な効果は低血圧の改善、貧血予防、動脈硬化予防、糖尿病予防、更年期症状の緩和、ストレスの緩和、男性機能の改善、美肌効果など、大変多岐にわたっています。このような多くの健康効果が認められているため、古来より高麗人参は不老長寿の薬として人々に珍重されてきました。